日本の常識、世界の非常識
世界の常識、日本の非常識
要するに、日本の常識は日本で通じるものであって、世界に持っていくのは少々オススメしないってこと。
ただし、ビジネスを除いて。
だって「タイムマシンビジネス」ができるから。
くだらない他人の過去は知らなくてもいい。でも、歴史は知ろう
「過去」と「歴史」、これは似て非なる言葉だと思っています。
【過去】
1 現在より以前の時。過ぎ去った時。昔。「―を振り返る」
2 好ましくない経歴・前歴。「―を清算する」
3 仏語。三世(さんぜ)の一。この世に生まれる前の世。前世。過去世。
4 文法で、ある時点(一般には現在)よりも以前の動作・状態を表す言い方。動詞の連用形に、文語では助動詞「き」「けり」、口語では助動詞「た」などを付けて言い表す。なお、英語などでは動詞の時制の一とする。
引用元 goo辞書「過去」
【歴史】
1 人間社会が経てきた変遷・発展の経過。また、その記録。「日本の―」「―上の事件」「―に残る」「―をひもとく」
2 ある事物・物事の現在まで進展・変化してきた過程。「菓子の―」「―のある店」
3 「歴史学」の略。
引用元 goo辞書「歴史」
(悪い)過去は、これから努力すれば繰り返さないようにすることは出来る(可能性がある)。
でも、歴史は誰が努力しても同じことが起こる。
これが大きな違い。
歴史は繰り返すもの。ただ、その時間と場所が分からない
アメリカで流行ったものは3〜5年後に日本でも流行る、なんて言われて久しい日本。
たしかに、ほぼ全ての業界で同じことが起こっている。
しかし、それは別にアメリカからのものだけではない。
ヨーロッパ発、アジア発、アフリカ発、色んな所で生まれたもの・流行っているものが、数年後に、日本で流行ることはよくある。
逆に、日本で生まれたもの・流行っているものが、他の国で流行ることもある。
その時に多くの人は「偶然」かのように感じるが、それは無い。
それを持ち込む人・持って行こうとする人が確実にいる。
意識的か、無意識的か、それは重要じゃない。
重要なのは、誰かがそこに持って行っているということ。
「歴史」=「人」
「歴史」=「人の動き」
波を起こす人、波に乗る人、波で溺れる人、波を見てる人、波を知らない人
あなたは、どれになりたい?
僕は、波を起こす人・波に乗る人がいい。
決して、波で溺れる人・波を知らない人にはなりたくない。
これは現実の津波ではなく、ビジネスの話し。
あのスティーブ・ジョブズ。
一般的に有名な彼の言葉は「Stay Hungry, Stay Foolish」だろう。これはスタンフォード大卒業式でのスピーチ。
実はこの言葉以上に世界のビジネスマンに響いた言葉がある。
それがこれ。
1994年のスティーブ・ジョブズのインタビュー
I feel incredibly lucky to be exactly at the right place in Silicon Valley at exactly the right time historically where this invention [computers] has taken form.
コンピューターが発明された、あの時代に、あの場所(シリコンバレー)にいたことは、信じられないほどの幸運だと思います。
ジョブズは、波を起こし、波に乗り、波に一旦溺れはしたが、そのまま波を乗り切った。
歴史は繰り返しているが、周期が早くなっている
1955年10月28日 マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ
1955年 2月24日 アップル創業者 スティーブ・ジョブズ
55年生まれの2人が、偶然にも、マイクロソフトとアップルという二大IT企業を創った。
IT業界に限って言えば、55年前後、65年前後、75年前後、85年前後の生まれ年に成功者が固まっている。
これは世界七不思議にいれてもおかしくないかも。
もう1つ、この数字で気付いたのは、「成功者を生まれる間隔が短くなっている」ということ。
まだインターネットやパソコンなどが無い時代のことを少し考えてほしい。
今よりも相当コミュニケーションが取りにくかったはずである。つまり「コミュニケーションが取れない=情報が伝達できない」のである。
ビジネスとは、情報の伝達と価値の交換
はるか昔のヨーロッパ。
重い硬貨でお金を持ち運ぶことがあまりにも不便なので、銀行システムやお札が生まれた。
そして、金融業の手数料ビジネスが生まれた。
その後、銀行や金融業で成功した人達は、手数料が少しでも多く・少しでも早く生まれるように、新たな貸し手やビジネスを作っていった。
彼らこそ、波を起こし、波に乗り、さらに、新しい波を作った人たちの1人である。
しかし、あの時代は、人・物・金の行き来に時間がかかった。つまり、結果が出るまでに時間が掛かった、ということ。
だから、あの時代の事業での成功者は、10年単位で生まれてはいない。
波を起こすのはむずかしい。だけど、乗るのはむずかしくない。
風も吹いていない静かな海に大きな波を作るのは相当むずかしい。
もしそれをしたいなら、誰よりも大きな決断が必要になる。あと、資金と行動と情熱。
たとえば、Amazon.com。
2015年現在、本の販売だけでなく、靴や家電を販売したり、宇宙事業やレンタルサーバー事業なんかもしてて、もう何の会社か分からない。
そんなAmazonが始まったのは、今から20年前の1995年。
当時のキャッチコピーは「Earth’s biggest bookstore(地球上で最も大きな本屋)」だった。
今では超巨大企業になっているAmazonでさえも、初めの7年で合計3000億円以上の赤字を出していた。平均すると、毎年約430億円。。
経営者視点からすると、それだけ多くの赤字を出しながらでも、会社を継続できたのは凄いと思う。
経営者の仕事の中で大事なのは「利益を出すこと」「会社(事業)を継続させること」の2つ。
僕はそんな大きな売上はいらないのですが、彼のプレッシャーやストレスは相当なものだったと想像できます。
決断・資金・行動、そして、特に、情熱。
彼のスピーチを聞くたびに、Amazonへの情熱、Amazonから世界への情熱が伝わってきますよね。
僕には彼のような投資(時間的投資、金銭的投資、体力的投資、精神的投資など)は出来ません。
でも、誰かが起こした波に乗ることは出来そう。
そう思ったのは、僕が19歳のとき。2000年ごろの話し。
ちょうど来た波に乗ってみた。乗れちゃった
あの当時、僕はNBAにハマっていた。
その流れでNBA選手のトレーディングカードの収集が趣味の1つだった。
2000年当時、すでにヤフオクはあり、多くのコレクターが欲しいカードを買ったり、いらないカードを売ったりしていた。
トレーディングカードの入手方法は主に3つ。
1,メーカーが販売している未開封のボックスや袋を買う。ただし、何が出て来るか分からない
2,コレクターから物々交換する。ようは、自分がいらないカードと相手が欲しいカードを交換する
3,自分が欲しいカードをもっている人から、お金を出して買う。
どれも日本国内でやっている人が多かったが、もともとアメリカのメーカーが作っている製品。
日本よりもアメリカのほうが何百倍も流通している。
そこで、僕は直接アメリカ在住の人たちとやり取りすることにした。
その時に使ったのが、eBayとAmazonだった。
「日本人の英語の壁」は今でも高いが、当時はもっと高い。
しかし、僕は洋楽大好き。アメリカ映画大好き。アメリカ文化大好き。
まったく英語の壁なんて無い。
そして、インターネットを使えた。
英語+インターネット=最強の道具
今と同じくらいの円安で、さらに、今よりもアメリカからの送料が高い時代。
僕は考えた。
「アメリカからカードを買いたいけど何かの理由で買えないを探して、注文をまとめて、代わりに注文してあげて、その人達に商品代+送料を払ってもらえば、僕の送料は無料になるし、もしかしたら、お小遣いも入る」
この趣味から発展したビジネスが、僕にとって「インターネットビジネス」のはじまり。
iPhoneが発売していない国で、iPhoneを売ることができたら最高だよね
これは僕がセミナーで毎回話すフレーズ。しかし、多くの人はこれを勘違いしてしまう。
他の国や場所で流行っているものを、ただ持っていけばいいのではない。
「時代を変える革新的なサービスや製品がもし出ていたら、それがまだ無い場所に持って行こうよ」という意味。
「新しい波=革新的なサービスや製品」で、その波が起きた時には、素直に乗ったほうが良い。
これは僕の実感と体感。
波が大きくなるものか(良いものか)、大きくならないもの(良くないものか)を判断する目は必要。
もし自分が、その目が無ければ、その目を持っている人を探して聞くべき。
あと、大事なのはもちろん場所と時間。
もし自分が、波が起きてる場所や時間が分からなければ、波の場所を知っている人・波が起きそうな場所を知っている人に聞くしか無い。
ちなみに、早く波に乗りたければ(結果を出したければ)、自分で波を探して判断するよりも、波にもっと詳しい人を探して聞いた方が早い。
おわりに
タイムマシンは乗れる人は乗れます。乗り場が分かれば。
でも、タイムマシンに乗って良い時代に行くには、行き先が分かる必要があります。
波を起こそうとする人は多いですが、多くの人は波が起きる前に人生が終わってしまいます。
僕にとって、波とは行きたい場所に行くための手段であり、それが他人が起こした波でも全くOK。むしろ、自分よりも大きな波を起こせそうな人が世の中に沢山いるので、波を起こすことにそこまで執着しません。
僕は世界を旅するためにビジネスをしています。
決して、ビジネスをするための人生ではありません。
あ、そうそう、波を乗る前には、小さな波を乗り越えて沖に行かなければいけないです。
その時に、少しだけ辛い思いしますよ。
疲れるし、鼻に海水は入るし、寒いかもしれません。
それくらいはイイでしょ、って思うんですが、これさえも嫌な人が多すぎます。
だから、波も起こせないし、波にも乗れないし、中途半端なことするか波で溺れるんです。
そういう人は、山の上から、他の人が波に乗るのを見ててください。