堅い両親からの柔らかい教育

良い人生、良い生活、良い仕事の選び方 by うちの家庭の場合

私の身内には、医療系の仕事をしている人が多い。

もうすでにリタイア生活を送っている両親だけど、もともと、父親は薬剤師、母親は看護婦。

そして、親戚は医者ばっかり。

医療法人を持っていたり、病院を持っていたり、それぞれが開業医。むしろ、それが普通。(大学病院で働いている人のほうが少ないのでは?)

 

むかし父親に聞いたことがある。

「なぜ、薬剤師になったの?(えらんだの?)」

父が薬剤師を選んだ理由

本家は実は日本酒の酒造。
そこの子供たちの中で誰かは酒造を継ぐわけだけど、その人以外はかなりの確率で医療系だった。

ある時、父の代の従兄弟や再従兄弟があつまった。

「将来、何になる?」

外科とか内科とかメジャーな科はもう沢山いる。歯医者も耳鼻科もいる。レントゲン科や麻酔科もいる。

医療系の中で、誰も選んでなかった仕事が、薬剤師(だったらしい)。

そして、父は日本最高レベルの薬学の大学に二期生として進むことになった(と聞いた)。

 
 

母が看護師を選んだ理由

看護師 ⇒ 保健室の先生 ⇒ 保健婦(保健所で健康相談とか乗る人)、と進んだ母の職歴。

彼女が看護師を選んだ理由は、実はよく知らない。

 
別に彼女にとって、看護師がすべてだったとは思えない。
 

実際の話し、母は色んな資格を持っている。
看護師、地方公務員、茶道師範、太極拳師範、などなどなど。

さらに、母の母(ぼくの祖母)も、元看護師で花道の師範。

 
東北の県の県庁所在地から出て来て、東京で学んで働こうとした時、全共闘があったと聞いた。

あの事件によって、母の人生プランに多少の変更があったらしいが、細かいことは知らない。

 
 

堅い両親からの柔らかい教育

ベビーブーム世代(の数年あと)の世代で、かつ、「堅い」と言われる仕事を選んだ両親だけれど、僕に対する教育は良いと思う。

 

両親から僕への教育

1,生きたい人生は自分で決めなさい(親の援助を期待するな)
2,住みたい場所は自分で決めなさい(むしろ早く実家を出ろ)
3,自分で仕事を探しなさい(親の資産を期待するな)
4,将来の家族を守れる仕事を選びなさい(自分の家族は自分で守れ)

 

まとめると

「自分と家族の生活が守れる仕事と場所ならば、自分の好きなことをしなさい」

です。

 

実際のところ、高校生から今に至るまで、様々なアルバイト・仕事・ビジネスをしてきましたが、両親に仕事の内容を聞かれた事は一度もありません。

しかし、「生活はできているの?」とか、「彼女にプレゼントあげられているの?」とか、「その仕事は今の生活のためのもの?それとも将来の準備?」とか、僕・僕の周りの人達・僕らの将来の心配はよくされます。

 
 

良い人生と良い仕事

当たり前だけど、人それぞれ価値観がちがう。

価値観がちがう = 住む世界がちがう と僕は考えている。

僕が考える良い仕事とは、僕の両親からの教育そのもの。

 
 

自分と家族の生活を守れて、自分と家族の夢を叶えられて、死ぬ最後の日に「ワンモアタイム」なんて言わない人生を歩むことができる環境をくれる仕事。

 
 
 

さて、こんなことをブログに書いているくせに、僕が考える「良い仕事」を勧めようとは思わない。

ただ「同じ世界の住人(同じ価値観の人)」と出会いたいと心から思っている。

 

「同じ価値観の人」は、ドラクエ3でいうと「ゾーマを一緒に倒しにいくパーティ」なんだけど、これの場合、「目的が一緒の仲間」。

なんかちょっと違う。。。

 

なので、どちらかというと、ワンピースの「サニー号に乗る仲間」に近いかな。

 

ぼくらの最終的な目的は違う。

お互いの得意分野も違ってて、お互い出身も性格も違ってて、だけど、お互いを心から信頼していて、何かあったら助けあう。

もしかしたら、将来、進む道が違ってしまうかもしれないけれど、今は同じ道を歩く(同じ船に乗る)。

そんな仲間を僕は増やしたい