デール・カーネギー著「人を動かす」はやはり名著であり、何度も読み返す本
自分の言動・思考・方向性・周りへの影響など、普段きちんと意識しないと誰でもズレるものです。
ズレている人は自分がズレていると気付かないので、尚更、自分で自分をチェックする必要があります。
そんな時に私が使っているのが「人を動かすを読み直すこと」です。
コピーライティング本を読む前に読むべき本
コピーライティングやマーケティングなどのテクニックと呼ばれるもの多くの場合「応用編」みたいなもので、「応用」とは「基本」あってこそ。
ビジネスにおいて、その「基本」とは「どうやったら相手が喜んでくれるか」です。
しかし、多くのネットビジネスマン(というか、情報商材アフィリエイター)は、残念なことに人のことを考えていません。いや、考えられません。
朝読んで欲しいと思っているメルマガが昼に届く
これは私が読んでいるメルマガで先日実際に送られてきた内容です。
送信時間 午前11時02分
「これは通勤の時に聞いてもらいたい音声です」
アフィリエイターの方にはこういうの多いですよ、ほんとに。
「コピペで瞬速で月収1億円」系の意識的な煽り系誇大広告ではなく、無意識にやっているから”たちが悪い”です。
新規顧客を増やすことは出来ても、ブランディングも無ければ、提供されるものに受け取る側に価値はなく、さらに、不安・不満だけが潜在的に増えていくので、結局はリピーターも増えず、価値の最大化・効率化・LTV最大化なんて夢のまた夢。
そんな「自分が良ければすべて良し」な人に読んでもらいたい、いや、熟読して実践してもらいたいのが、デール・カーネギー著「人を動かす」です。
過去と他人は変えられない。未来と自分は変えられる。
自己啓発系・ネットワークビジネス系のセミナーでよく使われるフレーズなのですが、これはその通りだと思います。
実際に「人を動かす」を読むと、「自分が変化することの価値」「具体的にどう変化したら良いか」が、実例とともに細かく書かれています。
しかし、テクニック重視ではなく、「なぜそれをすることで、相手が喜ぶのか」も書かれており、まさに「教科書」「教材」として最高のものです。
マインドセット、マインドセット、マインドセット
ネットビジネスの商材の多くに「●●をするためのマインドセット」とか書かれています。
これらは、その商材を売るため、もしくは、その商材をよく見せるためのテクニックが多く、ビジネスの本質・根本を捉えていることは少ないです。
ただ、「マインドセット」という言葉の意味の中には、「思い込み」「先入観」とかも含まれますので、これらを変える・意識させる目的であれば、間違っていないかもしれません。
ビジネスの根本は
相手が欲しいもの(相手が持っている自分にとって価値あるもの)
と
自分が欲しいもの(自分が持っている相手にとって価値あるもの
を交換すること。
つまり【お互いに価値あるものを交換する】です。
価値あるものを交換することがビジネスの基本
実際にそれを手にする前に価値を感じてもらうために、コピーライティングがあります。
しかし、コピーライティングに頼ったビジネスをしていると、「売れる=お客さんが満足している」と勘違いします。
お互いに価値あるものを交換できていれば・提供しつづけられれば、その「交換」は長続きするはずです。
ここで価値の交換について、少し考えてみましょう。
雇用する人・雇用される人の場合
雇用する人が欲しいもの:労働力(労働者の時間)
雇用される人が欲しいもの:お金
ヘアサロンのオーナーとお客さんの場合
ヘアサロンオーナーが欲しいもの:お金
お客さんが欲しいもの:髪型や髪の色の変化
パン屋さんとお客さんの場合
パン屋さん:お金
お客さん:美味しいパン
となるわけです。
人を動かし続けるために読むのが「人を動かす」
コピーライティングがほぼ新規顧客向けなのに対して(本来は既存顧客も含みますが、ネットビジネスでは自分の提供するものを知らない新規しか相手にできない)、「人を動かす」は新規顧客および既存顧客の両方を相手にしているのが分かるはずです。
それは「基本」を捉えているからで、「基本」は時代・国・言葉・文化が変わっても変わらないからです。
一方「テクニック」の多くにはブームがあり、「古い」とか「新しい」とか修飾語が付いてきます。あと、「飽和」とか言われるものは「テクニック」「一過性のもの」であり、「基本」「王道」の類では「飽和」という表現自体ありえません。
マインドセットとはどちらかと言うと「基本」です。
ですから、「世界最新のコピーライティング」と表現されることは良いですが、「世界最新のマインドセット」などと表現したらおかしいわけです。
いつの時代も「変わらないもの」「変わり続けるもの」が存在し、「変わらないもの」を身に付けた後に「変わり続けるもの」を学ぶと、理解の速度も早く、さらに、深く理解できます。
となると、目先のテクニックを追うよりも、「最新」と呼ばれるテクニックをチェックするよりも、基本を知り、常に基本に立ち返る方が、効果も効率も継続も、シンプルでイージーだと思いませんか?
なので、私は自分がズレていると自覚する前に、毎日数分でも良いので、デール・カーネギー著「人を動かす」を確認するわけです。
投資対効果は超絶デカイ
レッドカーペットのネタは一組1分、
日清のカップラーメンは一個3分、
フェイスブックの平均利用時間は一日10分、
それと同じ時間で、何百倍もの人生の変化を起こせるのが「基本」です。