日本人初のプロゲーマーのウメハラ(梅原大吾)さんの第二作「1日ひとつだけ、強くなる。」を読んでみた。
ものすごく、はんぱなく、共感するところだらけだった!!!
プロゲーマーウメハラさんとは
この著書の中でも書かれているが、彼の得意とするのは格闘ゲームで、その中でも「ストリートファイター」シリーズがメイン。
ストⅡ
ストリートファイター2、通称「スト2(ストツー)」。
81年生まれの僕にとって(ウメハラさんと同じ年!)、このストⅡは人生を変えたゲームといっても過言ではない。
これが発売された1991年からの数年間、日本中のガキンチョがハマり、「強ければ街のヒーロー、弱ければゲーセンの隅に追いやられるか、それでもやりたければ、通うゲーセンを変える必要がある」くらいの圧倒的な影響力があった。
この1991年からの数年間は大人たちにとっては、バブル絶頂期からバブル崩壊期なんだけど、子供たちにとっては、ストⅡ期でしかなかった。(←主観です)
1984年、ついにスト2は映画化される。
この時の主題歌こそ、小室哲哉プロデュースで、篠原涼子が有名になった彼女最大のヒット曲「恋しさとせつなさと心強さと」である。
そんなこんなで、街のゲーセンから大流行した伝説的なゲーム「スト2」は、多くの人達の人生を変えていく。
真ん中で誰よりもストツーにハマり、誰よりも強くなることにハマったのが、梅原大吾さん(ウメハラ)である。
ウメハラの神対戦
ゲーム大会にそこまで詳しくなかったので、彼が活躍した大会動画を探していたら、とんでもなく有名で、とんでもなく強いことがわかってきた。
ただ、これは一度でもこのゲームをやったことがある人にしか理解できないので、多くの人に共感をもらえるものではない。
ちなみに、僕はあまりにも格ゲーが苦手で、格ゲーの向上心が皆無だったので、ストツー以降はコインを入れることも買うこともしていない為に、、僕のストリートファイター歴は、実はストツーで終わっている。
そんな僕が見ても、「ウメハラ、マジやべぇ!」って分かる動画をご紹介。
Evo04 対ジャスティン ウメハラの「背水の逆転劇」
ウメハラの背水の逆転劇
2004年に開催されたEvolutionの『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』部門において、梅原の操るケンが米国のジャスティン・ウォン(Justin Wong)が操る春麗との対戦時、体力がほぼゼロに近い状態から逆転勝利したプレイの様子ならびにその動画。
動画にはゲーム画面と会場の異常とも言える盛り上がりが同時に収録されている。
ハイライトは、第1試合第3ラウンド。
ジャスティンの春麗がギャラリーの「レッツゴージャスティーン!」の煽りを受け、梅原のケンに必殺技をガードさせて体力を少しずつ減らす、いわゆる「削り」で止めを刺すべく放った「鳳翼扇」(連続でキックを繰り出すスーパーアーツ)を、梅原のケンが次々と連続ブロッキングで捌き、最後のキックをジャンプから空中ブロッキングしたのち、すかさず反撃の飛び蹴り、足払い、「中昇龍拳」、そしてスーパーアーツ「疾風迅雷脚」を叩き込んで逆転KOに成功するシーンである。なお勝利時にジャスティンのスコアを500ポイント抜いており、こちらも逆転している。
このときケンの体力はほぼゼロで、春麗の「鳳翼扇」をガードすれば即座に敗北する状況であり、回避するためにはブロッキングにより全てを捌く必要があった。
しかしブロッキングという特殊行動は非常にタイミングがシビアで難易度が高く、とりわけ連続してキックが繰り出される「鳳翼扇」をすべてブロッキングする行為はこのゲーム中屈指の難易度を誇る。
「鳳翼扇」の発動エフェクトを見てからのブロッキング猶予時間は1フレーム(=60分の1秒)である。
しかし、梅原は、世界大会の敗者側決勝(実質的な準決勝)で多数のギャラリーの注目が集まる中という大きなプレッシャーがかかる状況で、一度の失敗も許されないこの難局を打開した。引用元:Wiki ウメハラ 背水の逆転劇
以下の動画には、上記の第1試合の1ラウンドから始まり、大逆転劇が起こる第3ラウンドまでが入っている。
正直なところ、この動画を見ても、ウメハラの凄さは伝わらない。笑
著書「1日ひとつだけ、強くなる。」で共感したところ
僕が紹介したいのは、彼が主戦場としているゲーム大会でもなければ、そのゲームでもない。
この著書の中で、個人的に(「おれもそうなんだよ!!」と叫ぶレベルの)共感した一節である。
それは、『GAME 05 「ここ一番」で勝つ』の最後の段落『やれることを全部やった。負けたら、凄い発見がある』にあった。
僕は子供の頃、ロールプレイングゲームが好きでよく遊んでいたが、そのくせ最後まで遊ばないタイトルが結構あった。
ゲームが面白くなかったわけではない。
夢中になって遊んでいても、終わりが見えてくると急に気持ちが冷めていってしまうのだ。「このゲームももう終わりか。ストーリーも見えたし、ラスボスもたぶん倒せる、つまらないな」
ラスボス直前になってやめてしまうことすらあった。もしも
「ラスボスのあとにもっととんでもない敵がいる」
と分かったら、僕は続けていたと思う。「このゲーム、まだ遊べるんだ」
そんなふうにうれしくなる。それと同じような感覚だった。
この文節の前で彼も言っているが、「純粋な情熱や動機」はすごく大事だと思う。
情熱の対象や動機は、みんなバラバラ。
だけど、他の誰かから押し付けられたやりがいや、無理矢理、意識的に作った向上心よりも、純粋な情熱や動機の方が、成長もするし、向上する。
僕にとって、「心が折れる」ときは、ラスボスが見えてしまった時で、しかも、それが今まで思ってたよりも簡単に倒せると思ってしまった時である。
いま関わっているビジネスの一つは、色々な状況・環境によってすでにその域に来てしまい、市場性・将来性などといった良さ気な言葉や情報では、”純粋な”情熱や動機は沸き起こらない。
自分で自覚できるくらい、こうなってしまっては、成長もできないし、周りに迷惑をかける可能性が高いので、すっぱりと引くことが大事である。
ウメハラ氏の著書「1日ひとつだけ、強くなる。」は誰にすすめたいか
前半部分は彼の自己紹介や略歴も兼ねているので、ゲーム好きに向けた本のようにも見えるがそれは違う。
アマゾンのレビューでもあった「大三元」の件は、ゲーム(麻雀)の話しという括りを超えて、何かに挑戦している・取り組んでいる人すべてに読ませたいエピソードである。
また、ゲームのプレイ方法やゲーム大会での話しを基本にして進む本ではあるが、巷に溢れるエセ成功本・エセ自己啓発本とは違い、具体的、かつ、理論的で、さらに、わかりやすく、成長・成功するためのエッセンスが書かれている。
自分のこと、他人のこと、周りの状況のこと、などをここまで的確に・意識的に把握できている人はかなり珍しいので、普段、無意識に過ごしてしまっている人は全員読んで欲しいし、ぜひとも読ませたい。
おわりに
最近、いろんな業界で同い年の成功者が増えてきている。
まぁ、34歳にもなれば、みんなそれなりに経験し、ある程度の結果は出ているもので、それを昇華させるか・惰性でいくか、そこは人それぞれ。
まだ34歳って人もいるし、もう34歳って人もいる。
ウメハラ氏は、年齢を言い訳にした負けがないよう、昔から準備・意識・対策してきた人。
こういう人が同い年で活躍していることはすごく誇りで、この本から学ぶことばかりだった。
何年かぶりに、ストツーをやってみたい! とはならないけど、笑
を真剣に考えなおそうと思った。
とくに自分が関わる(自分の時間を掛ける)ビジネスでね。
梅原大吾(ウメハラ)公式サイト
梅原大吾(ウメハラ)公式ツイッター
https://twitter.com/daigothebeast
というわけで、
全員に勧めたい
日本人初のプロゲーマー ウメハラ氏の著書
「1日ひとつだけ、強くなる。」