著作権の非親告罪化とキュレーションサイトの可能性について

キュレーションサイトってアクセスを集めやすい分、調子に乗ってパクりまくると危険です。

 

DRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)におけるステップ1「集客」において、キュレーションサイトは大いに活用できる方法の1つです。

ただし、みんなが興味持つものは、すでに誰かの著作物(コンテンツ)であることが多く、それを自分で作れるならば、すでに集客には困っていないわけで、どうにかして集客したいからこそ、みんなが気になるものとかトレンドとかをネタにするわけです。

 

しかし、「著作権の非親告罪化」によって、ビジネス(モデル)の変更を余儀なくされる人は増えてくるはず。

たとえば、パクリYoutuberとか、トレンドサイトアフィリエイターとかね。

 
 

著作権の非親告罪化は突然やってきた

2015年7月27日
毎日新聞 記事より
TPP:「著作権」決着へ 「死後70年」と「非親告罪」
http://mainichi.jp/select/news/20150728k0000m020060000c.html

以下、ウィキより引用

【日本の著作権法における非親告罪化】

日本において、著作権侵害の刑事罰は大部分が親告罪とされており、著作権者が告訴しない限り、公訴提起することができず、刑事責任を問うことができない。

そのため、被害者の告訴がなくても検察が自由に訴追できるようにしようというのが非親告罪化の考えである。

海賊版を摘発しやすくなるため、著作権者の売り上げを守り、コンテンツ産業の後押しになるという側面もあるとされるが、親告罪であるがゆえに摘発できなかったという海賊版の事例が公に報告されたことはなく、現行犯逮捕も行われており、捜査実務の観点からは「親告罪であることが著作権法違反事件の捜査の大きな障害になっているという認識はない」とされ検挙するところまでならば大きな障害となっていない。

その一方で裁判をするために送検する時点では「被害者の協力や意向を抜きにして訴追をすることは非常に困難」だとされる。ただし、技術的保護手段の回避を行うことを専らその機能とする装置やプログラムを公衆に提供する行為、引用の際の出所の明示違反はすでに非親告罪となっている。

引用元 https://ja.wikipedia.org/wiki/日本の著作権法における非親告罪化

まぁ、要するに、「勝手に他人の著作物を使ってビジネスしてるのを見つかったら、著作権持ってる人じゃなくても、ユーザーとかクレーマーとか通りすがりの人とかからも、著作権侵害で通報されて捕まる可能性あるよ」って事です。

関連ニュースなどを読んでいると、NAVERまとめとか完全アウトでは??とか思ってしまいますが、その辺は抜け道があるような気がします。しかし、今まで以上に情報の扱い方は十分に注意しなければいけないですね。特に、私たちのような個人でビジネスをしている人は要チェックです。

 
 

グーグルからも一般人にもキュレーションサイトは求められている

そうは言っても、グーグルの検索結果にはキュレーションサイトがいっぱいです。

「著作権侵害が非親告罪になったとしても、俺は他人の著作物を使ってビジネスしたいぜ!」という方はどうしたら良いのか。

※注意
「使う」をという意味を、「引用」「パクリ」と捉えるかは人それぞれですが、私は「引用」「活用」と捉えており、「パクリ」「悪用」とは捉えていません。

 

将来のことは誰にも分かりません。
まずは現状の確認をしてみましょう。

グーグルで適当に何かを検索してみてください。
1ページ目にキュレーションサイト(まとめサイト)が入っていない検索結果はほぼ無いかと思います。

最近では「●● 動画」というキーワードでさえ、動画サイトだけではなく、キュレーションサイトも上位にランクインするようになってきています。

これはグーグルがキュレーションサイトを価値ある情報があるサイトだと判断しているからで、他サイトからの引用ばかりであっても、閲覧者にオススメしたいと判断しているからです。

 

なぜキュレーションサイトは閲覧者にオススメされるのか

それは、閲覧者にとって「面倒くさい」を解決してくれる手段の1つが、自分以外の誰かによって集められた情報群だからです。

そもそも人が価値を感じる(感じやすい)のは「誰かが時間や労力を使ったもの」であり、それが多ければ多いほど、価値を感じます。

「まとまった情報」とは「自分以外の誰かが現実世界やインターネット世界に散らばっている情報を、時間や労力を使って探して集めて、他者のために編集してくれたもの」であり、主観の入ったとしても、少なからず価値はあります。

なので、グーグルは、あるキーワードで検索した人に対して、そのサイトを「有益」「オススメ」だと紹介しているわけです。

 

キュレーションサイトはSEO的にも良い

もちろん、その「まとめ情報」に価値が無ければ(タイトルが釣りで、中身がクソならば)、閲覧者は二度とサイトに来ることはありません。

しかし、その「まとめ情報」に価値を感じれば、再訪問(再アクセス)がありますし、他のページも読み進めます(サイト滞在時間が伸びます)。

さらに、SNSなどでシェアされることもあるでしょう。
シェアされる事により、新たな閲覧者が増えます。

さらにさらに、サイトが気に入った人はRSS登録やブックマーク登録しますので、リピーターも増えます。

 

キュレーションサイトに限らず、良い情報が沢山あれば、グーグルが評価する項目(閲覧者(UU)、読んだページ数(PV数)、滞在時間、直帰率・再訪問率、など)は高い評価となり、良いキュレーションサイト・情報量が多いキュレーションサイトは検索上位に入っていくわけです。

※注意
グーグルが年々進化を遂げているにもかかわらず、グーグルが評価する内容と、閲覧者が評価する内容には、やはり差異があります。こればっかりはしょうがなく、閲覧者側も情報探しのすべてをグーグルなどの検索エンジンに頼るのではなく、自分がほしい情報を探すスキルを身につける必要があると思います。

 
 

キュレーションサイトとは? まとめサイトと同じ??

本来、キュレーションサイトとまとめサイトは別物です。

 

私の趣味の一つは美術品鑑賞なので、キュレーターとは美術館などで作品を解説してくれる人(学芸員)という認識でした。

したがって、本来は「キュレーションサイト=誰かの作品や情報を解説しているサイト」だと思うのですが、日本では「情報を集めたまとめサイト=キュレーションサイト」とされているので未だに違和感があります。

しかし、話を先に進めるために、この認識の違いは「英語と和製英語の違い」だと思い込んで、、次に行きます。

 

日本のキュレーションサイト(まとめサイト)の代表格は「2ちゃんねる」「NAVERまとめ」など

最近では、大企業のマーケティングにも採用されており、「Youtubeに動画をアップ→自社のキュレーションサイトに動画の埋め込みリンクを貼って、Youtubeとは別で、説明文やコメントも追記する」といった流れも出始めています。

まったくの未経験の方は想像がつかないはずですが、需要が多い(その情報を求めている人が多い)のに、情報がインターネット上に分散化しているものはとても多く、それをまとめるだけでも立派なコンテンツになります。

 

テレビのニュース番組もキュレーション(まとめ)

政治、経済、事件、芸能、スポーツ、グルメ、ペットなどなど、どれを取ってみても、そのニュース番組がオリジナルで作っているものは少なく、むしろ、記者が取材したものをまとめて伝えているだけです。(昔はニュース番組が事件を作っていたなんて事があったそうですが、さすがに今は無いと信じたいです)

ですから、他人の情報を扱うことに抵抗を感じる必要はなく、むしろ、「インターネット上に自由自在に自分の番組を気軽に作れる」ことに魅力を感じてみてはいかがでしょうか?

 
 

キュレーションサイト(まとめサイト)なんて作れない!

自分のメディアMEDIAを作れるなんて最高!
キュレーションサイトって面白そうじゃん!

と思ったのはいいですが、、、

・オリジナル動画なんて作れない
・有名サイトでもない
・独自コメントや説明文も思いつかない

と言った方は多いはずです。

 

さらに、「BUZZ●●」「バズ●●」に代表される粗悪なコピペサイト(パクリサイト)の乱立と拡散で、嫌気が差している人が多いのも事実。

イメージや体裁を無意識に優先してしまう日本人にとって、幾らビジネスとはいえ、それを自分が率先してやりたい!なんて、大多数の人は思いもしません。

(まぁ、そういう人が多いからこそ、”はじめの一歩”を踏み出すだけでビジネスが作れるので、ある意味、そのままで居てくださいと思ったりしています)

 

インターネットを活用したビジネスを使って稼いでみたい。

だけど、著作権侵害で捕まったり訴えられたりもしたくないし、パクリとかも嫌。

でも、オリジナルコンテンツなんて作れない。

最初は副業で始めるから時間もそんなに作れない。

もちろん副業やってるのをバレたくないから、顔出しとか住所晒すとかありえない。

うーーん、どうしよう〜〜。

 

こうなるとマインド論とかを入れたくなる(ぶちかましたくなる)のですが、こう言った方々に”とりあえず”私がおすすめしているのは「王道インターネットビジネスの組み合わせ」です。

 


1:自分・家族・親戚中の不要品を集めて、ヤフオクに出品して換金する
2:その過程を動画で撮影してYoutubeにアップロードする
3:その動画を貼ったブログで追記コメントを書いて情報発信する
4:アドセンスとかのクリック課金型広告で2つ目のマネタイズする

ですかね。

私も経験があるのですが、いびつな形の品物によっては梱包の仕方とか調べる人がいます。それが動画で書いてあったら見ます。だって、文字や写真ではよく分からないので。

 

転売・Youtube・自分メディアで情報発信・アドセンス

なんか良さそうじゃないですか?
あ、キュレーションサイトではないですかね。笑

 
 

追伸

すでにキュレーションサイトやパクリ動画をアップロードしている人は、一刻でも早く、非収益化した方がいいですよ。

何か問題が起こってしまったら、個人で対応できるレベルをはるかに超えますので、他人の著作物を使うメリットに対して、リスクが大きすぎます。

私も幾つか当てはまるのがありましたので、このニュースが出てから、速攻、非収益化(非公開や動画削除)しました。

ではまた。

ABOUTこの記事をかいた人

1981年の東京生まれ・東京育ち。
悪そうな奴はだいたい非トモダチ。

愛する家族とペット、数は少ないけど心から信頼できる戦友であり親友(心友)たち、それぞれの趣味や遊びを一緒にしてくれる仲間たち。

僕は、人生最後の一秒まで彼らと人生を楽しみたいし、同じように思っている人と時間を共有したいと思っています。

★このブログはそんな僕の備忘録と僕の紹介とビジネスの紹介です。